オンライン診療とは
オンライン診療とは
オンライン診療とは、患者と医師が情報通信機器(パソコン、スマホ、タブレット)を利用して診療を行う医療行為を指します。
具体的には、ビデオ通話や専用のアプリケーションを通じて、患者が医療機関を訪れなくても診察や処方を受けられる仕組みです。
この仕組みは、通院が困難な患者やへき地医療の課題解決として期待されています。
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オンライン診療の背景
オンライン診療の起源は1997年(平成9年)厚生省(当時)が発出した通知に遡ります。
この通知では、医師法第20条が規定する「無診察治療の禁止」に対して、情報通信機器を活用した診療も適切に行われる限り抵触しないとされました。
その後、医療ニーズの多様化や地域医療の課題を背景に、オンライン診療の適用範囲が徐々に広がってきました。
特に新型コロナウイルス感染症の流行を受け、2020年(令和2年)には一時的に初診でもオンライン診療を認める特例措置が導入されました。
この経験が制度設計に大きな影響を与え、現在のオンライン診療の普及につながっています。
オンライン診療の法的枠組み
オンライン診療は、「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づき運用されています。
この指針では、患者と医師の関係、診療計画、本人確認、通信環境など、実施に必要な要件が定められています。
また、2023年の改訂では以下のような内容が強調されています。
- 初診は原則として対面で行い、オンライン診療は継続的な診療に限定される。
- 患者の同意を得たうえで、医師が診療計画を策定する。
- 患者が安全に医療を受けられるよう、通信環境やプライバシー保護が重要視される。
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オンライン診療のメリット
オンライン診療の最大の利点は、患者が通院の負担を軽減できる点です。
- 時間と場所の制約の緩和:仕事や子育てで忙しい方や、移動が困難な方にとって大きな助けとなります。
- 感染リスクの低減:特に新型コロナウイルス感染症の流行時には、院内感染のリスクを回避する手段として注目されました。
一方で、医療者側にとっても業務の効率化や、患者との新しい接点を持つ機会として期待されています。
課題と今後の展望
オンライン診療の普及に伴い、いくつかの課題も浮き彫りになっています。
- デジタル格差:高齢者やICTに不慣れな方が利用しづらい状況があります。
- 診療の質の維持:対面診療に比べ、診察の精度や適切性に懸念が残ります。
- 法規制の遵守:オンライン診療が増加する中で、不適切な運用が指摘されています。
これらの課題に対応するため、厚生労働省はオンライン診療のガイドラインを定期的に改訂し、適切な運用を促進しています。
まとめ
オンライン診療は、現代の医療において重要な役割を果たしています。
その制度は進化を続けており、患者と医師双方にメリットをもたらす一方で、課題も残されています。
これらを克服しつつ、安全かつ効果的な医療提供を目指す取り組みが求められています。
オンライン診療の利用を検討される方は、最新の指針や規制を確認し、医師と十分に相談することをお勧めします。